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食感と食べる速さを分けて考える

食感が変わると、食べる量も変わる?

健康な成人50人が、硬さと加工度の異なる4種類の昼食を、満足するまで食べるクロスオーバー試験に参加しました。

研究者は、やわらかい食事と硬い食事をそれぞれ、最小限の加工食品と超加工食品で用意しました。同じ参加者が4条件をすべて経験したため、研究は「加工度」だけでなく、噛みやすさや食べる速さが摂取量にどう関わるかを比べられます。

硬い食事では、やわらかい食事より摂取エネルギーが平均26%少なくなりました。

健康体重の成人50人が4種類の昼食を自由に食べた試験です。最も少なかった条件は482.9kcal、最も多かった条件は789.4kcalでした。この約306kcalの差には食感と加工度の両方が含まれます。出典:American Journal of Clinical Nutrition(2022)

硬い食事はゆっくり食べられ、食べた食品の重量は21%、摂取エネルギーは26%少なくなりました。

「ゆっくり食べよう」と意識する前に、料理の硬さや一口の大きさが食べる速度を変えることがあります。研究者が食事中の映像を解析すると、硬い条件では食べる速さが落ちていました。食感は、意志とは別の場所で食事のペースを作ります。

この試験は、硬い料理なら必ず健康的になることも、長期の体重変化も示していません。

参加者の平均年齢は24.4歳で、全員が健康体重でした。測ったのは実験室での昼食4回です。料理ごとにエネルギー密度には小さな差があり、最小値と最大値の約306kcalを食感だけの効果とは呼べません。噛むことが難しい人には、硬さを増やすという考え方自体が適しません。

量だけでなく、「噛む回数が多い」「口当たりがやわらかい」といった食感を一言添えてみます。

写真に残りにくい食感は、自分の短い言葉で補えます。

写真から料理の候補は見つけられても、噛みごたえまでは正確に分かりません。数日後に振り返るなら、「かため」「とろっとしていた」といった記憶も手がかりになります。

同じ料理名でも食べ方が違った日を、写真の並びから見つけやすくなります。

本記事は研究を一般向けに紹介するもので、診断・治療・個別の栄養指導ではありません。食べやすい食感は年齢や体調によって異なります。