MorselFlow

大学食堂のフィールド実験

料理名で、野菜を選ぶ人は増える?

研究者は、同じ野菜料理に基本名、健康を強調する2種類の名前、味や調理法を強調する名前を日替わりで付けました。そして、野菜を選んだ人数と提供容器から取られた重量を比べました。

実験は2016年秋の平日46日間、スタンフォード大学の食堂で行われました。研究者は毎日一つの野菜料理へ4種類の名前のどれかを無作為に割り当て、調理法や提供方法は変えませんでした。

味を強調した名前では、基本名より選んだ人が25%多く、提供容器から取られた野菜の重量が23%多くなりました。

46日間に食堂を利用した延べ27,933人のうち8,279人が対象の野菜を選択。比較値は、味を強調した名前と基本名の一日平均の差です。研究者は個人ごとの摂取量や残食を測っていません。出典:JAMA Internal Medicine(2017)

同じ野菜でも、名前の付け方が選んだ人数と取られた重量に関係しました。

研究者は味や調理法を強調した名前と基本名の差を確認しました。一方、健康を強調した名前同士や基本名との間には、統計的に明確な差がありませんでした。

23%は「実際に食べた量」の増加ではありません。

研究者が量ったのは、食堂利用者が提供容器から取った野菜の総重量です。個人ごとの摂取量、残食、満足度、味の感じ方は測っていません。一つの大学食堂の結果を、家庭や別の文化へそのまま当てはめることもできません。

同じ料理を「健康的」と説明する日と、香り・食感・調理法で説明する日を作り、手に取るかどうかだけを比べます。

食事を、栄養値だけの名前にしない。

MorselFlowは栄養の傾向を見せますが、写真には焼き色、盛り付け、その日の食卓も残ります。

「炭水化物が多かった日」だけでなく、「温かいカレーを食べた夜」として振り返る。その両方が食事の記録です。

本記事は研究を一般向けに紹介するもので、個別の栄養指導ではありません。選択・提供量と実際の摂取量は同じではなく、研究環境以外で同じ結果を保証するものではありません。