モバイル端末を使った食事記録を6か月追跡した二つの減量介入では、どの記録方法でも10週後に記録を続けていた参加者は半数未満でした。この結果はすべての利用者に当てはまりませんが、食事記録が時間とともに減る現象は、個人だけの失敗ではないと分かります。研究の概要を見る
続けにくくなる理由
記録を止めた場面を分けると、減らすべき手順が見えます。
毎回の入力が面倒
食べた直後や外出中に、料理名を一つずつ探すのは大変です。記録するための操作が多いほど、「あとでやろう」が増えていきます。
食べた量が正確に分からない
外食や家庭料理では、何グラム食べたのか分からないこともあります。正しく入力しようとするほど、記録そのものが負担になります。
料理が複数あると、さらに時間がかかる
一皿だけなら記録できても、定食やお弁当では入力項目が一気に増えます。一つずつ検索するうちに、記録を諦めてしまうことがあります。
一度忘れると、続ける気持ちが切れてしまう
一食、一日と記録が空くと、「もう正確な記録ではない」と感じてしまう。完璧に残そうとすることが、再開しにくさにつながります。
記録の負担を減らす
記録が止まったら、次の一食だけを最小の手順で残します。
空白を埋め直す必要はありません。次の一食では、写真だけを残す、料理名だけを確認するなど、目的に必要な情報を一つに絞れます。
一週間だけ試すなら、「写真を撮れた食事の数」と「あとで確認できた食事の数」を数えてください。どの手順なら記録を再開できたかを確かめる実験です。
この研究は減量介入の参加者を対象としており、記録負担だけが中断の原因だとは証明していません。健康状態、生活環境、アプリの設計によって続けやすさは変わります。
MorselFlowの記録方法
MorselFlowは、写真から記録を始めます。
MorselFlowでは、食事の写真を1枚選ぶと、写っている複数の料理を候補として表示します。
候補と量を確認して保存すると、炭水化物・脂質・食物繊維などの目安を振り返れます。
AIの候補が違っているときは修正できます。利用者は、写真から見つけた候補を確認し、必要な項目だけを直します。
MorselFlowは、食事を無理なく残すことを重視しています。
料理候補と栄養値は写真などから算出した推定です。MorselFlowは医療上の診断や治療を目的としたものではありません。